昨年9月から更新止まっていたこのブログ、昨年10月に実父が亡くなり、喪に服していたわけでもないのですが、色々大変でブログ書く気力失っていました。
親や近親者の死というのは、避けられないことだけど人生の中でそうしょっちゅうあることでも無いので、何をどうして良いか判らず大変だったので49日も無事終えたため書き残しておこうと思います。
葬儀とか法要とか
最初の壁はこれですね。
自分は実家から離れたところに住んでいて、弟たちが実家に近いところに住んでいたので、葬儀社や会場手配などはやってくれました。
母は存命ですが、かなり歳で喪主を務めるのは厳しいということで、自分が喪主を務めるのことになりました。
告別式の段取りとか進行とか
父から明確に葬儀はこうして欲しいと言われていたわけではないのですが、後に書きますが生前に墓じまいとかも進めていたこともあり、現実問題として遺族として自分たちの負担を減らしたいということもあり、家族葬にしました。
告別式のおおまかな流れは葬儀社の人がざっくり教えてくれるものの、あまり細かい進行は伝えられず、喪主としては式本番で言われるがままに動いていたのですが、自分の動き方が良く判らず混乱しました。
このあたりは葬儀社によって違うのかな。葬儀の流れの常識が良く判っておらず、自分も混乱していたので「焼香って何回だっけ?宗派で違うんだっけ?」とか思い返せばしょーもないところで変な心配をしながら、なんとなく終わった感じです
自身で少し悔やまれたことがあり、それは父が亡くなったのが日曜日で、日曜の深夜に会社には社内チャットで翌月曜日からしばらく休むことを連絡したのですが、月曜早朝に新幹線に飛び乗っての実家への移動で、葬儀の場所とかの情報を十分に伝えておらず、また実家についた後も色々段取りとか聞くのに忙しく、会社から「供花や弔電出せるけど要る?」という連絡が来ていたのに月曜夜まで気づかず。
告別式が火曜朝で手続きが間に合いませんでした。地元に就職している弟の会社関係とか供花出ていてそんなに寂しい感じではなかったのだけど、父の最期に家族葬とは言え少しでも花を添えて上げたかったなと。会社によると思いますが、そこそこちゃんとした会社だと制度として従業員の近親者死去の際に供花、弔電、見舞金など規定されていることが多いので、手続き含めて知っておくと良いかなと。
昔は上司が通夜や告別式に出向いていて、自分も部下の親御さんの告別式に出たこともありますが、今は職場の方からのお香典や会葬出席は固辞する人が多く自分もそうしました。
香典返し
葬儀社の方で金額に関わらずその場でお礼としてお渡しする簡単な消えもの(うちはインスタントコーヒーのパック)と礼状を準備してもらったのですが、礼状には「香典返しは寄付に代えさせて頂く」という文言は入っていて「最近は割とこういうものですよ」言われて最初は寄付だけにするつもりでした。
寄付先は地元の社会福祉協議会(協議会のホームページに四半期ごとに「福祉便り」的な冊子が掲載されてそこに寄付者の名前が乗る)にしました。
後で調べると例えば日本赤十字社に寄付すると、赤十字の名前が入った礼状を作ってくれたりするみたいです。
この寄付先の選定は少し悩むんですよね。最初はユニセフとかにしようかとも思ったんですが、あの系統だと一度寄付すると何度も寄付のお願いが送られてきたりするので。
で、四十九日の忌明け礼状にも香典返しは寄付させて頂きましたと作ったのですが...その後、叔父から父の同級生には香典返し送って欲しいと言われ、そうなるとあの人には送って、あの人には送らないみたいになるのも...となり、弟の相談して一万円以上頂いた方に一律、金額で差をつけずにカタログギフトを贈る様に急遽手配。年末だったので、配送に年明けになってしまい、四十九日終わってほっと一息ついたタイミングで結構バタバタしました。
お墓と四十九日法要
お墓については随分以前から父が自分で地元の公共墓地に用地を確保していたのですが、2年くらい前に本人がお墓は作らないと宣言してその土地の権利は返却、代わりに父と実家とゆかりのある菩提寺の永代供養塔に入れてもらう手続きと戒名まで生前に付けていました。
告別式もそのお寺の住職にお願いし、四十九日もそのお寺で行いました。
四十九日も進め方がさっぱりわからないので、事前に喪主の挨拶のタイミングとか流れとか調べて準備したのですが、当日はほぼ住職が進行を丁寧に務めてくださり、喪主がやることはあまり無かったです。
告別式よりも親切というか、サービス化されている感じで、お布施の金額とかも明示してくれて割と明朗会計になっています。このあたりもお寺によると思うのですが、「お志で」とか言われて相場判らず悩まずに済むのでこっちのほうが良いかなと...
相続手続き
父は普通のサラリーマンだったのでびっくりする様なことは無かったのだけど、相続遺産の洗い出しはそれなりに大変でした。
色々メモを整理して残してくれていたのですが、実家にある通帳と突き合わせると通帳が無い金融機関があったりとかで、問い合わせたり、実家の土地の評価額調べたり、路線価方式ではない田舎なので自分で概算して、相続税の申告要否の検討書を国税庁のホームページ使って作ったり。
必要な手続きのリストは死亡届を市役所にもっていったときにガイドブック的なものを渡してくれてそれを見ながら該当・非該当のあたりを付けてやっていきました。
国税庁 相続税の申告要否判定コーナー
https://www.keisan.nta.go.jp/sozoku/yohihantei/top#bsctrl
兄弟が多いので手分けして整理と手続きを進めました。銀行にしろ法務局(固定資産の名義変更)にしろ相続人の実印と印鑑証明が必要になるので、告別式終わってから四十九日で再度集まる1ヶ月半くらいのうちに以下の様な作業をやりきました。
1)実家のライフライン系の契約洗い出しと名義変更
銀行に死亡届けすると父の口座が凍結されるので
2)相続遺産の洗い出しと課税・非課税の整理
- 固定資産は実家に残っていた令和5年度の固定資産税納税通知書でリスト化、下記のルールで相続税評価額計算
- 実家にある通帳かき集めて有効な口座のリスト作成
- 生命保険などの証書をかき集めて整理(生命保険は非課税限度額が他の相続遺産と別枠になる)
3)母の遺族年金の手続き
4)企業年金の未払分などの手続き
5)各種給付金の手続き
例えば亡くなった方が後期高齢者だと都道府県単位の後期高齢者医療広域連合から葬祭費が喪主に給付されます。(非課税)
6)遺産分割協議書作成
ネットで検索すると割と色々なところにテンプレートあるので、それ見ながら「相続人の明示」「どの相続人がどの資産を相続するか」「その他条件」を文章にしていきます。
「甲、乙、丙、」とか契約書っぽい書き方のテンプレートが多いですが、分かりにくいので「相続人 ○○は」とすべての箇所に氏名明示にしました。
法務局での固定資産の登記変更には遺産分割協議書の提出が必須でした。
銀行はなくても大丈夫ですが、税務署から相続税申告についてお伺いみたいのが来たときに説明しやすいように相続税申告要否検討書と一緒に作っておいたほうが良いです。
7)銀行及び法務局への相続・資産名義変更手続き
所感、雑感
(気が向いたらあとでちゃんと書きます)
- 生前に定期的に資産の整理するの大事、確定申告終わったら自分のやつをやる
- 葬祭のしきたり、マナー系の情報サイトは葬祭ビジネスやっている業者のサイトしかヒットしなくてあてにならない
いくら見ても香典返しとか礼状とか「失礼のあたらないよう念のため出す」みたいな結論にしかならない..ので自分の意思で割り切らないと
- なので自分の葬儀とお墓、法要いつまでなど、意思が判る様に文書残したほうが良い、配偶者、子供、兄弟と意思疎通しておかないと
- お寺の永代供養も結局檀家になってしまうので、自分は(その頃にも合法であれば)海上散骨とかにしてもらおうかな..
- 四十九日は宗教的な意味合いはともかく相続手続き的には良いタイミング