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フェア・アンフェアと格差は別問題

[diary]昨日のエントリに対する補足

rc30-popo.hatenablog.com

ちょっと補足しておきますが、自分の立場は

  • 件の会社の社食の話はフェアかアンフェアを問われれば実はフェアだと思う
  • もちろん件の社食に会社の福利厚生費の類は一切投入されず、独立採算制であるなら、統一価格であるべき
  • 格差があるは事実でそれは是正される方が望ましいけど、件の会社を「アンフェア」だと責めても解決しない

というものです。

この話の元になったフミコフミオさんのエントリのブコメを見るとやっぱりというか「アンフェアだ」という意見が多いんですね。
自分と同じ様な視点でフェアだと主張されている方も散見はされるのですが。
b.hatena.ne.jp

自分はフェア・アンフェアというのは「一定のルール(法律や倫理)に基づき、主観によるバイアスを可能な限り避けて運用・判断されているか」だと思っています。
しかし上記ブコメ見る限り、

  • 格差がある事自体がアンフェア!!だと捉えている
  • 単純に表面的な事象だけで判断していて、社会や会社のルール・仕組みを知らない・勉強していない

人が多いのかな?と。

格差の是正という意味では、実は後者は大きな問題だと思っていて、あまり自己責任論を振り回したくは無いのだけど、社会の仕組みに関する不勉強が雇用主に付け込まれてブラックな労働環境を生む一端になっている気がします。
結局「無知が格差を拡大する」するし、国や企業に文句だけ言っていても改善の歩みが遅いので、各労働者がもっと様々な制度を勉強して理論武装し、それを共有していくべきだと思う。
まあ、制度や法律自体が割と意図的に「理解しずらく」作られている側面があるのですが、だからこそ、こういった問題に対して他人がなんとかしてくれるではなく、各自が学習し、単なる感情論ではない理論武装をしないといけないと思う。

最近は感情論が国の政治を動かす事も多くて、世界各国にポピュリズム政権が誕生しているのですが、米国とかお隣韓国とか見ても、格差と分断は悪化している様にしか見えません。

[diary]少しでも勉強した方が得

で、世の中には勉強嫌いな人も多くて、「難しい事は政治家が考えてよ」とかいう人も多い気がするのですが、現実問題として太古の昔から世の中の仕組みに疎い人は騙されたり、搾取されたやすかったりするので、少しでも勉強はした方が良いと思います。
昔は国や社会の仕組みについての情報そのものがあまり開示されていなかったり、開示されていてもアクセスするコストが高くて現実的で無かったり(例えば国会図書館に行けば閲覧可能とか...)したんですが、ネットの発達で行政機関等の情報開示も随分進んできたので少しでも勉強して、それを自分の行動に反映した方がお得です。とは言え、労働問題とかは実際に動くとなると個人には負担が重すぎたりしますが、税金とか年金とかの制度とかはちょっと勉強して、自分に適用出来る制度を上手く申請するとちょっとお得になったり。

近年は年末が近づくと「サラリーマンも確定申告した方がお得なケースがある」的な記事が良く出ていて、多分一番一般的なのは医療費控除とセルフメディケーション税制だと思いますが、医療費控除くらいなら国税庁のホームページからブラウザ+Excelがあれば自分で申告書を作成出来ます。本屋に並んでいる「確定申告のやり方」的な本すら買う必要ありません。(ExcelでじゃなくてLibre Officeとかでも大丈夫)
今年からスマフォでも申告出来るらしいですが、まだ申告出来るパターンが限られているので、PCは必須な気がします。(ここでPC使えない人が最近多い問題とかもあるのですが、スマフォ・タブレットオンリーじゃなくてPCの使い方も知ってる方がやっぱりお得だったりするわけです)

医療費控除は単身者にはあまり効かないケースが多いと思いますが、家族3人くらいで暮らしているなんだかんだ年間では結構医療費使っていたり、更にある程度年取ると、医者に行く回数増えるので年間10万以上医療費使っているかチェックする事をおすすめします。
そのへんのドラッグストアで買った風邪薬とか鼻炎薬とかも控除対象になります。