[technology]総務省が作ったIoT、データ解析、AI、クラウド等の基礎教材を無償公開していた
最近、とうとう仕事でpython+scikit-learnとか使い始めました。
世の中の流れに乗って、自分の部署にもAIとかデータ活用的な案件がついに流れてくる様になったのですが、如何せん出来る人がそんなに居ない。
自分は1年以上前から個人的には色々勉強してきましたが、周り見渡すと、自分で自発的に勉強している人は10人に1人でも居れば良い方でしょうか?
AI人材育てるぞ!!と言って、研修とかに送り出してもだいたいホンの入り口見て帰ってくるだけで、やっぱり自分で手を動かしまくらないと本当に身には付かないわけで。
でもその割に世の中のAI関連の有料研修とか2日間でウン万円とかで、費用対効果的にどうなの?と思いつつ、実際、pythonだのRだのでコーディングしながらデータ解析まで出来なくても良いけど、技術の概略くらいは正確に理解出来ている人が増えないと、ポエム的な謎案件が増えて現場がしんどくなるなあ..とか一人で愚痴っています。
で、本題です。
今日、データ処理プログラムをガリガリ書くのに疲れて、ネットでデータ解析系のネタ集めてしてたら、こんなものを見つけました。
www.soumu.go.jp
昨今のICT領域でのトレンドであるデータ利活用にまつわる基本的な技術の解説や実際のデータ分析の基礎(相関分析、回帰分析)の実習ネタ等で構成された教育用の教材群です。
下記の様な構成で、ビジネス的視点での活用ユースケースから、実際に手を動かしてデータ解析を体験する実習まで、いくつか資料を見た限りでは、理論とかには深く踏み込みすぎずにSE等の初級教育にはほど良い感じのバランスでアイテムが盛り込まれています。
業務で社内用の教育資料とか作った事のある人なら判ると思いますが、なかなかこのレベルのビジネス・技術トレンドから、データ分析の極初歩までバランスよく盛り込んだ教材は作る事ができません。どうやら2017年から公開されている様ですが、これが無償で使えるのはかなりありがたい話です。
仕事で使えそうな資料をネットで探す事が良くあるのですが、総務省や経産省あたりは結構役立つ資料を作ってくれていて(税金で作っているのだから当然とは当然ですが)無償公開されています。そのへんのコンサルに作らせたら、ものすごくふっかけられるに違い無いレベルの資料も珍しくないなと個人的には思っていてありがたく使わせて貰っています。
ちなみにコース3とコース4に実習ネタがあり、コース3はExcelで回帰分析したりですが、コース4はR言語を使った実習になっていて、Rをプッシュしてくるところが只者では無い感じ(笑)
できればpython版も作って欲しいなあ。(自分でやれってことですよね..はい)
[内容抜粋]
コース1(データ収集) 1-1 IoTとデータ利活用の全体像 1-2 データ収集技術とウェアラブルデバイス 1-3 位置情報の活用とxR 1-4 現実世界へのフィードバックとロボット 1-5 APIによるデータ収集と利活用 コース2(データ蓄積) 2-1 データ蓄積用サーバとしてのクラウド 2-2 クラウドのサービスモデル・実装モデル 2-3 クラウドの特性とセキュリティ 2-4 個人情報の保護と匿名データの利活用 2-5 多様化が進展するクラウドサービス コース3(データ分析) 3-1 ビッグデータの活用と分析に至るプロセス 3-2 データのクレンジングと可視化 3-3 基本統計量・クロス集計表の作成 3-4 相関と回帰分析(最小二乗法) 3-5 人工知能と機械学習 コース4(オープンデータ・ビッグデータ利活用事例) 4-1 オープンデータの利活用 4-2 地域活性化に向けたデータの利活用(RESAS) 4-3 プログラミングによるビッグデータの分析(R) 4-3 実習用データ・プログラミングコードZIP 4-4 分野別ICT・データの利活用事例 4-5 ICT・データ利活用の発表・交流の場