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東京五輪プレスセンターの宗教的配慮

過去の五輪ではどうだったんでしょうね

下記の記事がはてぶに上がって注目集めています。

nordot.app

これを読んで、じゃあ過去のオリンピックではどうだったの?それとの比較が無いとフェアじゃないよな?と思い調べたところ、官邸ホームページに以下の資料が載っていました。

https://www.kantei.go.jp/jp/singi/tokyo2020_suishin_honbu/shokubunka/dai2/siryou1.pdf
2016年に東京五輪の組織委がリオで提供された飲食について記載したものです。
このレポートで判るのは、

  1. 選手村ではハラル料理が提供されていた
  2. プレスセンターはキロ方式(現地でポルキロと呼ばれるバイキング形式の量り売り)レストラン、ハラル料理有無は明記されていない
  3. 飲食提供に関する調査レポートのため、礼拝室の様な施設に関する情報は無し

少なくとも2016年時点では検討項目に「様々な宗教的慣習、食習慣への配慮」が上がっていた。
選手村ではハラル料理が提供されていた事実は知っていたわけだから、当然、東京でも同じ事が出来るか検討したものと思われますが、プレスセンターにまで気が回らなかったのか、どこかで検討項目が抜け落ちたのか?

こちらの資料ではプレスセンターについて「多様な文化に配慮された食事を勤務時間・状況に応じて楽しめること」が考慮すべき事項として入っているのですけどね。

https://gtimg.tokyo2020.org/image/upload/production/f5lttdthwizpghkwgdh0.pdf

多分検討初期には種々の構想や検討項目が上がっていたのが詳細計画や実働に落ちていくに従って、トレースされなかったのでしょうね。
上げられた要件とそれが実現されているか否かを検証する仕組みが不在だったのか。

ただ、報道された件についてはなんとなくリオの前例に合わせただけじゃないかという気がします。
リオのプレスセンターでハラル料理が提供されていて、それに気づいてたなら真似していただろうと。

追記: こんな記事出てました。やっぱりリオに倣っただけっぽいですね。

www.nikkansports.com

阿部兄妹、同日金メダルおめでとう

で、なんだかんだ日本の選手がメダル獲ると嬉しくなりますね。運営はぐだぐだ感強いし、開会式も正直、「あ、やっぱり日本ってこんなイメージなんだ」という感じもありでしたが。(こんなイメージというのは随所に散りばめられた和テイストというか、実際の日本人の暮らしってそんなに和テイストじゃないよねっていう違和感が。)

5年前、リオ五輪の時は出張でブラジル・サンパウロに居ました。
現地に出向している日本人社員の中にはチケット取ってリオまで出かける人も居ましたが、2ヶ月くらいの滞在期間の出張者にそんなチャンスは無く、毎日仕事終わってからホテルでテレビ観てました。
なにせ、開催国ブラジルのテレビなのでブラジル選手の試合ばかりで日本の先週の活躍は全然リアルタイムでは観れなかったんですよね。

そういう意味で日本にいて、リアルタイムで阿部兄妹の決勝戦とかを特に狙って見たわけではなく、テキトーのテレビ付けたらちょうどライブで観れたみたいなのは自国開催だからだよなあと思って、そのへんは素直に楽しもうかなと思います。