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Windows11推奨スペック非対応PCを10→11にアップグレード(2025年4月)

Windows10のサポート終了が2025年10月に迫ってきました。
家には2台のPCがあり、いずれもWindows11推奨スペックを満たしていない(CPUが第7世代 Core以前、TPM2.0非搭載)ものです。


2台のうち1台は自分用でUbuntuをメインに使用しており、Windowsを使うのは年に1度の確定申告のみ。国税庁の確定申告書作成コーナーはLinuxChrome非対応なのですがUser Agentをごにょごにょすれば行けるっぽいので、Ubuntuだけ使う。家族共用にしているもう1台はさすがにCopilot対応PCにでも買い替えるかと思っていましたがライセンス的にはWindows10が入っていれば11へのアップグレードは問題無いらしい、運が良ければワンチャンアップグレード手段ありとの情報(まあ、以前から知ってはいましたが)を見て駄目もとでアップグレードしてみました。

が、自分用の1台目はするすると問題なくアップグレードできたものの、家族共用の2台目はアップグレード後ブルースクリーン発生で自動的にWindows10にロールバックされてしまいました。

こりゃ駄目かと思ったのですが色々トライしてどうにかWindows11にアップグレードできました。
マイクロソフト非推奨,無保証です。うちは2台中2台ともアップグレード成功しましたが、リセットマシン化して救えなかった可能性もかなりあります。あくまでも一例ということで、同様のことを実施する場合はもう駄目になっても惜しくないマシンで試すか、事前にブートドライブをHDD/SSDのイメージコピーツール等で別ディスクにフルバックアップを取る、もしくは回復ドライブ作成の上で自己責任でお願いします。

PCのスペック

2台ともメモリは購入時8GBを16GBに増設済み。今回トラブった家族共用マシンは2013年の製品。
メモリ増設とSSD換装のおかげでブラウザ使ったり、Officeで文書編集くらいなら特に問題なく使えていました。

アップグレード方法

ネットで良く上がっている以下の方法を組み合わせました。
ちなみに「appraiserrs.dllの中身を消す」手法は駄目でした。

レジストリ編集

レジストリエディタ(regedit)で以下のレジストリ値を作成し、アップグレード時のチェックを片っ端から外します。

パス 名前
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\MoSetup AllowUpgradesWithUnsupportedTPMOrCPU DWord32ビット 1
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\LabConfig BypassTPMCheck DWord32ビット 1
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\LabConfig BypassSecureBootCheck DWord32ビット 1
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\LabConfig BypassCPUCheck DWord32ビット 1
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\LabConfig BypassRAMCheck DWord32ビット 1
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\LabConfig BypassStorageCheck DWord32ビット 1

Windows Serverとしてインストールメディアのsetup.exeを実行

マイクロソフトの公式サイトからWindows11のインストーラのisoファイルダウンロード。
isoファイルをマウントの上でコマンドプロンプトから以下のコマンドでセットアップを起動。


> setup.exe /product server
www.microsoft.com

発生した問題

Windows11インストール後のsafe osモードによる再起動時にブルースクリーンが発生します。
内容的には


DRIVER IRQL NOT LESS OR EQUAL
WHAT Failed:iastora.sys
というもので、自動的に再起動ししばらくするとWindows10にロールバックされて「0xC1900101 - 0x20017 BOOT 操作中にエラーが発生したため、インストールは SAFE_OS フェーズで失敗しました」というエラーが表示されます。(ロールバックされたWindows10はほぼ問題無く使えますが、Windowsのブートセレクターに中途半端にWindows11が残った状態になりちょっとウザいです。システム構成ツールの「ブート」からアップグレード失敗したWindows11のエントリを手動削除で元の状態に戻ります)


answers.microsoft.com

iastora.sysとは何者か?

インテル製のストレージドライバーの様です。Intel® Rapid Storage Technology (Intel® RST) というものらしい。
本体はC:¥Windows¥System32¥driversの下にあります。
自分のPCの場合、iastora.sysの他にiastoravc.sysとか類似のファイル名のものが3つくらい入っており、iastora.sysがタイムスタンプ的に一番古い(2015年..ちゃんと記録とっていなかった)です。

対処

バイスマネージャーからiastora.sysを見つけ出して(RAIDコントローラとして見える)エイヤ!っとアンインストールしました。
で、リブートするとなんとWindows10の再起動でエラーが出てリセットマシンに。

何度もリセットして、事前に作成した回復ドライブ(USBメモリ)からWindows10再インストール(データは消える)を覚悟したのですが、何度か復旧系のメニューを触っているうちにWindows10が正常起動しました。

その状態でデバイスマネージャーを見るとiastorAVC.sysがアンインストールしたiastora.sysの代わりにドライバーとして起動していました。
この状態で何度か再起動を実施、安定して動いていることを確認、もしや行ける?と思いWindows11アップグレードに挑戦すると成功してしまいました。

ブラウザ(chrome)だけでなく、Office 2013とか動画編集ツールなんかもとりあえず使えています。


買い替えるなら

家族共用PCの方はWindows11アップグレード失敗か、アップグレード後に不具合出る様なら買い替えかなと思っていますが、今年買うならCopilot対応のNPUは欲しい、メモリは32GB欲しい、ストレージは1TB(ほんとは2TB欲しい)とかで選ぶと結構なお値段ですね。Copilot PCでもARM版ではないほうがまだまだ良さげだし。
今使っているものがデスクトップ代わりの17インチノートなので16インチくらいのものが欲しい感じでAmazonを物色。



うーん、ちょっと高い

まあまあ値ごろ?

ゲーマーじゃないし、120Hzモニターで良いからこのあたりかな...

良くわからないメーカーのCore i7だと20万切りもあるにはあるなあ、でも怖いな

まあゆっくりリサーチします。