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情報処理技術者試験、ネットワークスペシャリスト

そろそろ情処の秋季試験の申し込みの締め切り(8/13)ですね。
自分は色々あって、昨年、ネットワークスペシャリストを受験、なんやかんやで無事合格できました。

その辺の顛末を今年受験する人の参考になればと思って書きます。

まず受験を決めたやったのは参考書選び、本屋でいくつか手に取ったのですが、どうもピンと来ない。
どれもこれも内容が薄い感じで、うーんと思ったのですがとにかく情報収集用に一冊に買いました。

で、家で読んでいたのですが、わかったこと

  • 買った参考書には午前問題の対策は入っていない
  • 午後問題の対策がメインだが、本には前年の午後試験の問題と解説のみを収録
  • 出題範囲に関する基本的な技術解説や、他の過去問題解説は出版社のホームページからDLする

ええ!って感じなんですが、これ、仕方無いんですよ。
何しろ情処のスペシャリスト試験って出題範囲がかなり広くて必要な技術解説を普通の参考書一冊には収まらない。
で、自分が買った参考書は試験の立て付けだったり、出題範囲広いので過去問題をかなり真剣にやらないと合格出来ない、合格率も低い等といった話を伝えてくれていて、参考書自体は受験対策の入り口を示すものだよ..というスタンス。

これを受けて自分がまずやったのは、「過去問題のダウンロード」。IPAのホームページからとりあえず過去5年分の問題と解説をDLしました。
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/_index_mondai.html

そこからは、基本的に週6日、毎晩2〜3時間、かならず過去問題を解く。
(週7日ではないのは、息抜きの日を作らないと精神的にもたないから)

解いたら、答え合わせ、で、解らない技術とか単語とかはネットを検索して、一番自分が理解しやすい解説文を探す。
これを印刷して、ファイルしつつ、何度も読みなおす。
この過程で比較的良く使わせてもらったのは
http://www.infraexpert.com/
です。

自分はL2スイッチ関連とルーティング・プロトコル関連が弱かったので、そのあたりをかなり真剣にやりました。
あとは普段の業務であまり触らないメールとかDNSのセキュリティ対策とかの話。

ただ、午後試験の試験勉強の肝は「技術を理解しつつ、出題者が求める解答の粒度感、レベル感を理解した上で求められた文字数内にうまくまとめる」練習をすることで、問題の中には記述式で○○の理由を××文字以内で説明せよ..的な設問が多くあり、たいていは結構文字数が少ないので、いかに端的に論旨を纏めるかという訓練をしておかないと、例え頭の中で答えが解っていても表現できないという状況に陥ると思います。過去問を解くのは、解答例を見て解答の粒度感を把握すること、そして訓練することが大事だからです。

というわけで自分は3ヶ月の間で結局午前1,2,午後1,2の過去問を6年分解きました。本当は10年分やっておきたかったのですがさすがに時間無く。実際、試験本番では過去問の一部を切り出した問題があり結構助かりました。ただ、すべての問題が過去問のコピーかというと、結構毎年新しいネタを放り込んでいる様で、昨年受験した際も結構苦しみました。

あと、普段ネットワークメインで仕事している人は意外と午前1も鬼門かもしれません。アルゴリズムの話だったり、マーケティング手法の話だったり、ブール代数の話だったり、IT系の基礎知識を幅広く問われるので。自分は元プログラマなので午前1は割と楽勝でしたが。

というわけで、実際昨年受けた感想は甘く無いです。受験される方はせっかくそれなりの受験料払うのであれば、3ヶ月間だけ真面目に集中して取り組むことをおすすめします。去年はしんどかったなあ、とふと思い出したので。